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仮想通貨で実際に取引できるようになろう
Enigma(エニグマ)について
●2017年10月13日に公開された仮想通貨
●マサチューセッツ大学で研究されている
●ガチガチの暗号通貨
●プライバシー保護の役割を持つ
●処理速度が圧倒的に速い
Enigma(エニグマ)とは
Enigma(エニグマ)とは2017年10月13日に公開された仮想通貨です。
時価総額は約44億円で、時価総額ランキングでは60位に位置しています。
西洋語で「パズル・謎」という意味で、Enigma(エニグマ)は第二次世界大戦中にドイツ・ナチスで使われた最強の暗号が語源となっています。
ちなみにこの最強の暗号通貨は2019年に行われた「QS世界大学ランキング」でNo1のマサチューセッツ工科大学の研究により生みだされました。
(ちなみにハーバード大学の順位は3位です)
Enigma(エニグマ)の最大の特徴は「シークレットコントラクト」という技術です。
後ほど詳しくお話ししますが、「シークレットコントラクト」を簡単に言うとブロックチェーンの匿名性を高めるための技術のことを指します。
そもそもブロックチェーンとは?
ブロックチェーンとは「誰もが閲覧でき」「誰もが使えて」「誰も改竄することができない」台帳のことを言います。
ブロックチェーンというと主に仮想通貨の取引記録を残すための技術ですが、本来は色々な分野の取引を記録できる技術です。
・ブロック=一定時間内に行われた取引
・チェーン=それぞれのブロックを繋げる
ブロックチェーンは誰もが閲覧でき、誰もが使える台帳です。
普通の銀行の台帳だと銀行と預金者しか閲覧できませんし、使用することもできません。
膨大な量の取引記録を管理するのに多くのパワーが必要になりますが、これらのパワーはみんなで補い合います。
それぞれのパソコンのパワーを少しずつ分け合ってブロックチェーンが作られています。
もちろん多くのパワーをだしているユーザーに対して多くの報酬が与えられます。
このようにして、膨大な量の記録をみんなで持ち合っています。
動力源であるパワーも保存先もみんなで分担して持ち合っているので、どれか一つのパソコンが壊れたとしてもブロックチェーンは壊れることなく瞬時に再生されます。
また、ブロックチェーンはみんなで見張られているので改竄することが不可能です。
新たにブロックに書き込む前に改竄されていないか確認され、改竄されていた場合は瞬時に全員に知らされ修復されます。
ブロックチェーンは非常にセキュリティの高いシステムだといえます。
ブロックチェーンの落とし穴
ブロックチェーンは非常に高いセキュリティを持ち、個人情報を一切入力することなく取引や送金などをすることができ、匿名性が高いのが特徴です。
しかし、仮想通貨取引の場合、ブロックチェーン上にどのアドレスからどのアドレスに送金されたかが記録されており、それを誰もが見ることができます。
誰がその取引をしたかということは分かりませんので個人は特定されることはないですが、その人が行った取引記録は全て知ることができます。
簡単に言ってしまうとインターネット上に公開された誰もが閲覧できるが、誰のものかは分からない契約書といえます。
万が一その契約をした人が特定されてしまった場合、その人の全取引が知られてしまうことになります。
シークレットコントラクト
・プライバシー強化の役割
・処理速度を高める役割
シークレットコントラクトは人目に触れても良い情報(パブリックデータ)と、秘密にしなければいけない情報(プライベートデータ)に分類します。
契約をする際に、プライベートデータは暗号化したまま計算を行い、ブロックチェーンに書き込んでいきます。
そのため、プライベートデータに関して人に見られることなく契約内容をブロックチェーンに保存することができます。
この技術によりプライバシーの保護を実現します。
また、シークレットコントラクトは分散してデータを処理することができるので、処理速度が圧倒的に速くなります。
しかも、分散して行うので大量のデータを一気に処理できる点も優れています。
Enigma(エニグマ)の将来性
●医療研究の援助
●仮想通貨の自動売買システム
●Intel(インテル)との提携
医療研究の援助
・患者(データ提供者)
・病院(データ管理者)
・製薬会社などの第三者(データ消費者)
医療研究をする場合、患者からのデータが必須となります。
患者のデータは普通病院で管理されていますが、そのデータを第三者が研究材料として使いたいという場合、データを管理している病院側は、患者に対してそのデータを提供してもよいかという同意を得る必要性があります。
1人に対しての同意なら問題ないですが、研究をするうえでは大量のデータが必要となるため全ての人からの同意を得て、しかもそれを秘密保持したまま長期的に管理するというのは非常に大きな負担となります。
というのも、第三者が大手の有名企業ならば問題ないですが、知名度があまり高くない場合は患者側は信頼するのが難しいからです。
Enigma(エニグマ)の暗号技術を使えば、個人情報を暗号したまま計算処理して結果を出すので、プライバシーは完全に保護されます。
そのため、1人1人に同意を得ることなく、第三者側はデータを利用できるので、「負担が大きい機密保持契約」を結ぶことなくデータを利用することができます。
こうなるとEnigma(エニグマ)の技術は、病院間でのデータのやり取りや製薬会社のデータ収集の簡略化、AI医療の発展などに大きく貢献することになるでしょう。
仮想通貨の自動売買システム
Enigma(エニグマ)の技術を利用したCatalyst(カタリスト)という自動売買システムが存在しています。
大手の取引所Binance(バイナンス)やHuobi(フオビ)の全世界で行われた取引データを元に自動売買をすることができる機能です。
最近ではAIの技術が進歩してきており、ロボットアドバイザーというのも開発されています。
株式市場においては、AIが選出した株に対して投資するAIの投資信託も存在していますので、これの仮想通貨版と言えるでしょう。
Intel(インテル)との提携
Enigma(エニグマ)はあの超巨大企業Intel(インテル)と2018年6月に提携を果たしています。
エニグマの創業者でCEOのGuy Zyskind氏はプライバシー保護のコンピューティング技術の研究開発において、インテルと提携すると公式ブロブで発表しています。
Intel(インテル)はアメリカ合衆国カリフォルニア州に本拠地を置く半導体メーカー世界1位の企業です。
総資産は700億ドル(約7.5兆円)以上、従業員数10万人以上の世界的大企業です。
日本の国家予算が100兆円ですからIntel(インテル)の巨大さが分かると思います。
Intel(インテル)との提携から将来性の高さを見ることができます。
Enigma(エニグマ)のチャート
Enigma(エニグマ)は2018年度に入ると一気に急上昇しています。
これは草コインと呼ばれるまだ安い仮想通貨に注目が集まった過疎通通貨全体のブームに乗っかった形で上昇しました。
なので、なんらかのニュースが流れたから上がったというわけではありません。
なので、今後どのような状況の時に値上がりするかは少し判断するのが難しい通貨ではあります。